ナビダイヤルという電話番号は、0570で始まる電話番号のことで、
「ナビダイヤルでお繋ぎします」
というアナウンスを一度は耳にした事がありませんか?
NTTコミュニケーションズと企業が契約して、全国の拠点で電話対応が出来たり、宅配便の再配達受付など、さまざまな用途に使用されています。
たびたび目にするナビダイヤルですが、必ずかかる通話料金や、その料金にバラつきを感じたことはありませんか?
そこで今回は、ナビダイヤルの通話料金にまつわるお話をしたいと思います。
1.ナビダイヤルの通話料金の負担額

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ナビダイヤルの通話料金は、電話をかけた時に「20秒ごとに10円でご利用いただけます」と言ったアナウンスがありますよね。
ただ、この通話料金は、ナビダイヤルをかける企業によって異なる事があります。
これは、ナビダイヤルを契約している企業と、NTTコミュニケーションズの間で結ばれる契約によって異なるためです。
ナビダイヤルの特徴の一つとして、
- 通話料金はナビダイヤルへ発信した人が負担
- 企業と発信した人が負担する
など、ナビダイヤルの通話料金は契約企業によって様々です。
近年では固定電話を持たない家庭もあり、携帯電話からの問い合わせが増えているのが現状です。
携帯電話の通話料金は、固定電話に比べて料金が高いので、発信者側にも通話料金を負担してもらう事で、企業の経費負担を軽く出来るという事なんです。
企業側はサービスを提供する、発信者側はサービスに対するお金を支払う、という事で成り立っている仕組みです。
通話料金から見るに、ナビダイヤルを導入している企業のほとんどが、通話料は全額発信者側負担が多い傾向です。
(NTTコミュニケーションズの通話料金設定が、携帯電話は20秒10円だからです)
参考までに、ナビダイヤルの通話料金自体はどれくらいかかるのか、NTTコミュニケーションズの通話料金表があるので、以下表を見てください。
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一度数(10円)でかけたときの通話時間表
一般回線等固定端末から発信の場合
表示秒数は8.5円(税込9.35円)でかけられる秒数
県内通話料金(区域内) 距離区分 平日昼間 夜間・休日 深夜・早朝 区域内 180秒 240秒 表示秒数は10円(税込11円)でかけられる秒数
県内通話料金(区域外) 距離区分 平日昼間 夜間・休日 深夜・早朝 隣接・20kmまで 90秒 120秒 ~60Kmまで 60秒 75秒 90秒 60Km超 45秒 60秒 表示秒数は10円(税込11円)でかけられる秒数
県間通話料金(県と県をまたいで通話する場合) 距離区分 平日昼間 夜間・休日 深夜・早朝 隣接・20kmまで 90秒 120秒 ~30kmまで 60秒 75秒 ~60Kmまで 45秒 60秒 ~100kmまで 30秒 45秒 60秒 100km超 22.5秒 26秒 45秒 携帯・PHS・自動車電話から発信の場合
表示秒数は10円(税込11円)でかけられる秒数
距離区分 平日昼間 夜間・休日 深夜・早朝 全国一律料金 20秒 22.5秒 25秒
ナビダイヤル3分の通話料金
一般回線等固定端末から発信の場合
※1 ドットフォン回線(OAJ番号帯)は「.Phone IP Centrex」、「.Phone Direct」となります。
※2 通話モードのみ対象です。
県内通話料金(区域内) 距離区分 平日昼間 夜間・休日 深夜・早朝 区域内 8.5円(税込9.35円) 8.5円(税込9.35円)
県内通話料金(区域外) 距離区分 平日昼間 夜間・休日 深夜・早朝 隣接・20kmまで 20円(税込22円) 20円(税込22円) ~60Kmまで 30円(税込33円) 30円(税込33円) 20円(税込22円) 60Km超 40円(税込44円) 30円(税込33円)
県間通話料金(県と県をまたいで通話する場合) 距離区分 平日昼間 夜間・休日 深夜・早朝 隣接・20kmまで 20円(税込22円) 20円(税込22円) ~30kmまで 30円(税込33円) 30円(税込33円) ~60Kmまで 40円(税込44円) 30円(税込33円) ~100kmまで 60円(税込66円) 40円(税込44円) 30円(税込33円) 100km超 80円(税込88円) 70円(税込77円) 40円(税込44円) 携帯・PHS・自動車電話から発信の場合
距離区分 平日昼間 夜間・休日 深夜・早朝 全国一律料金 90円(税込99円) 80円(税込88円) 80円(税込88円)
2.ナビダイヤルは何故普及しているのか

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通話料金がかかるため、利用者側からはあまり歓迎されていないナビダイヤルですが、企業側はナビダイヤルに移行している会社も多くあります。
その背景は、電話対応の効率等が挙げられます。
通常の電話番号だと、営業拠点の地域によって、個別に電話番号を取得しないといけませんでした。
しかし、ナビダイヤルを導入する事で、ナビダイヤルの番号1つあれば、問い合わせ内容や窓口別に割り振り、全国の拠点に電話を転送する事ができます。
こうして、全国各拠点で電話対応が可能となり、営業所が移転しても接続先を変えるだけなので、移転の負担が軽くなります。
また、先ほども挙げた様に、通話料金を発信者に負担してもらう事で、通話料金の経費削減に加え、理不尽なクレーム対処等も無くなるなど、副なる効果も生み出しています。
フリーダイヤルの電話窓口を設けていると、ごく一部の人が意見ではなく悪質なクレームをつけ、長々と電話を続けるケースもある様です。
フリーダイヤルは殆どの場合サービス窓口の電話なので、お金がかからず適当に鬱憤も晴らせる、悪質な利用者も中にはいるのです。
しかし、ナビダイヤルにする事で、発信者側が通話料金を負担しないといけない場合、上記の様な無意味なクレーム電話が激減する傾向にあります。
ナビダイヤルにすると文句の電話が減るとは、なんとも微妙な世の中ですが、ナビダイヤルで窓口のオペレータの心の負担が減るなら良いですね。
3.ナビダイヤルはかけ放題などの無料通話分の対象外

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ナビダイヤルには通話料金が発生しますが、通話料が無料になるプランに入っていれば、結局無料になるのでは? と思いがちですが、ナビダイヤルはそうはいかないのです。
ナビダイヤルでの通話料金は、携帯電話のプランでよくある「かけ放題」や「最初の5分間は通話料無料」などの無料通話分の対象外となります。
かけ放題プランに入っていようと、最初の5分だけ無料のプランだろうと、ナビダイヤルは関係ないのです。
電話をかけて通話した分だけ、通話料が請求されます。
これが利用者の不満でよく聞きます^^;
無料通話するためにお金払ってるのに! と不満を露わにする方も少なくありません。
確かにどういうわけか、ナビダイヤルは無料通話対象外だと、NTTコミュニケーションズのホームページでも明記されています。
これはおそらく、先ほど少し触れましたが、企業に電話をかける側は相手にサービスを求め、企業はそれに答えてサービスを提供する、というのがナビダイヤルなので、サービスを受けるからには対価を支払う、という理念の元ではないかと推測します。
上記はあくまで推測ですが、利用者側は仕事をしている企業のオペレータの時間を割いて、私たちのために時間を割いてくれています。
そのための対価であれば、20秒10円くらいであれば、お礼だと思って支払うのも悪くないかと思います^^
お互い気持ちよくサービスを利用していきたいですね^^